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2022/08/08

イギリス大使館別荘、イタリア大使館別荘　2022/7/27

今回は、中禅寺湖畔にあるイギリス大使館別荘記念公園、イタリア大使館別荘記念公園をご紹介します。

奥日光は明治時代より国際避暑地として大変賑わっておりました。
2つの大使館別荘は、元の状態を維持したまま復元されたものです。
現在、一般の方も観覧することができます。

以前、中禅寺湖畔には、ヨーロッパの大使館別荘が数多く建てられ、その数は40件ほどと言われております。
夏になるとたくさんの大使館関係者が奥日光に集まり、その様子は「夏は外務省が日光に移る」と言われていたようです。

なぜこんなに多くの大使館別荘が建てられたのでしょう？
ヨーロッパの気候に比べ、居留地のある東京は蒸し暑いため、夏涼しく行きやすい場所を探していたようです。
そこで、奥日光に注目が集まったそうです。
奥日光の自然は、ヨーロッパの風景と似た部分もあり、たくさんの外交官から愛されたそうです。

外交官たちは、中禅寺湖でヨットレースや魚釣りを楽しんだと言われています。
大使館別荘には、湖面に面した位置に縁側があり大使館員たちが楽しんだ中禅寺湖の雄大な風景を楽しむことができます。

実は奥日光が外交官たちに知られるようになった火付け役の一人でもあるアーネスト・サトウは、日本語が非常に上手な英国の外交官で、伊藤博文、西郷隆盛、勝海舟など多くの人物と接触し、明治維新に大きな影響を与えた一人です。
英国大使館別荘記念公園は元々、彼の個人別荘でした。季節を問わず周囲の山々を歩いて、植物の観察と採集を楽しんでいたそうです。

今年の夏は、是非歴史に思いを馳せながら、大使館別荘記念公園を訪れてみてはいかがでしょうか？